Kabar dari Indonesia

小藤純子 1995/8/12

Sampai Jumpa. では また（夏休みにムルデカ大学でインドネシア語研修）

クアラルンプール便り

ブキッティンギー便り

バンドン便り

バリ便り

ジョクジャ便り

垂見直美 1998/2/12
　
インドネシア語作文集、送っていただきありがとうございました。私の作文が”特別寄稿”となっていてとてもうれしかったです。春期プログラムで同期だったみんなの作文はさっそく読みました。作文にもそれぞれの人柄が出てるというか、とても楽しく読みました。佳代さんはかなり”タイタニック”に興味を持っているようで、こちらに来た手紙にも、そのことが書いてありました。私もこちらで見てみようと思っています。

新しく引っ越した家は以前住んでいたところに比べると、ずい分にぎやかな所で、外を kaki lima が通る音がよく聞こえます。音を聞いて、この音は、sate 屋さんだ、とか、この音は Siomay 屋さんだとか判断して、友達と走って外に出て、呼び止めて買うのが楽しいです。

それから先日、思い切って中古の自転車を買いました。この辺だと、短距離の間に、たくさんの商店があるので、バスや徒歩での移動より自転車での移動の方が適していると思います。こちらの車は運転が荒いので、少し不安もありますが、行動範囲が広がりそうで楽しみです。

ところで、日本の新聞ではもう大きく報道されていると思いますが、インドネシアでは今物価上昇がとても激しいです。最初、ジョクジャでは、ジャカルタのような買い占めによるスーパーの品切れ状態はなかったのですが、最近ではジョクジャでもスーパーの棚はガラガラで pasar でも、米が１ｋｇＲｐ１１００からＲｐ１６００、卵が１ｋｇＲｐ２５００からＲｐ５０００に値上がりしています。私たちも買い占めしています。その分、犯罪も増えているようで、私はまだ被害にあっていませんが、UGM の友達何人かがスリや強奪にあったそうです。春期プログラムの今年度の皆さんにも、暗くなってからの外出や、１人での外出はしないほうがいいと、お伝え下さい。UNPAD への通学もできれば、ホームステイ先の家族の方に送り迎えしてもらった方がいいと思います。学生デモはバンドンの工科大学が一番激しいと聞きます。値上がりや品切れの状態もジョクジャより激しいと思います。

みなさんに何かあったら遠慮なくジョクジャの方に電話下さいと伝えて下さい。

それでは日本は寒さ激しいと思いますが、お体に気をつけてお過ごし下さい。

本から覚えたインドネシア単語も人との会話の中で、「ああ、この単語はこういう時にこう使うのか！」と感動しながら復習しています。もちろん初めて出会う単語も多すぎてとまどうこともあります。

そういえば、Banda Aceh でこんなことがありました。

Aceh に着いて２日目。朝少しのお菓子と水だけを腹に入れでかけました。puasa でしかもここはイスラム戒律の厳しい Aceh だから、レストランなど昼間あいていないことは十分承知していました。しかし私の行きたい所など所詮観光地、軽いスナックぐらいは食べれるだろうとあまくみてました。

その日はまず、kuburan tentara Jepang があると聞いたのでそこへ行き、Aceh 博物館も見ました。しかしどちらも観光客は私１人。静かでゆっくり見れたのはいいのですが、飲み物さえ飲める所もなく、昼の１２時で暑さもあり、ヘトヘトになっていました。

次はどこへ行こうか・・・と思っている時、メダンからアチェのバスの中で一緒だったおじさんからすすめられた、その他いろんな人もすすめてくれた Pantai Lhok Nga へ行くことにしました。みんなが    Bagus!  Bagus! と言うので見てみたかったし、海だから、白人観光客かなんかいて、椰子の実ジュースでも飲めるのではと期待しました。

乗り合いバス LABI2 に乗り込みました。Lhok Nga まで１０００Ｒｐと乗る時に言われたし、他の乗客の人にも聞いたら１０００Ｒｐと言っていたので、１０００Ｒｐを手に用意してました。しかしその時は学生の下校時間と重なり、バスの中はすし詰め。もちろん LABI2 は満員になるまで出発しないのでたった２０ｋｍの道のりは私が乗り込んでから２時間後の到着でした。

私ののどの渇きと忍耐力は限界。「１０００Ｒｐね」と料金を払おうとすると、３人の LABI2 乗組員の中で一番えらそうな青年が出てきて、しばらくの沈黙があり、「２０００」と言いました。あれ？と思ったのですが反論する体力も私にはその時なく、うっかり２０００Ｒｐ、倍の値段を払ってしまいました。

帰路降りる時、行き先と同じ２０００Ｒｐ払うと「kenang-kenangan にオレに３０００Ｒｐ払え」と言われました。「ちくしょう！　こいつ、まだ私からお金をぼろうとしてるな」と、ちょうど kenang-kenangan の意味も分からなかったので、「Kenang-kenangan? Itu apa?」ととぼけると、LABI2 青年は私を見下すような目つきで走りさりました。さっそくその場で辞書を引くと、「記念、思い出」。私は心の中で「何が kenang-kenangan だ。ばかやろー」と叫ぶしかありませんでした。

日本人だから高いお金を言われるのは仕方ないけど、一度だれかが実際以上の金額を払ってしまうと、「日本人はそういう金額でもかんたんに払うんだ」と思われ、LABI2 たちの間で口コミで広がってしまうそうです。それで観光客用料金が設定されてしまうそうなので、私はとんでもないことをしてしまったと後悔しました。

losmen に戻り、片道２０００Ｒｐだったと、losmen の人に言うと、目を丸くして驚いていました。でも kenang-kenangan は完璧に覚えました。

あと一つくやしいぼられ話があります。

ペナンからフェリーでメダンに着いた日のこと。ペナンのドミトリールームで一緒になった白人のおにいさんが、メダンはベチャ、タクシーの人がうるさいし、金をだましとろうとするし、きたない町だからとアドバイスをうけてたばかりでした。

町の中心でフェリーからの送りバスを降りると、さっそく私はベチャのかもになってしまいました。しばらくして静かになったころ、アチェ行きのバス停へ行きたくて、一台のベチャと料金の交渉をしたところ、遠いけど２０００でいいと言うので、まだ日も高いし、メダンの町も少し見てみたかったので、ベチャに乗ってみました。

ベチャはなぜか乗組員２人。１人はこぎ役。１人は話し役で、インドネシア語まじりの変な英語でアチェ、サバンは蚊がいっぱいで、この前も外人がマラリアで死んだばかりだから、モスキートネットを買っていけと話を始めます。頼みもしないのに、両替所に行き、５００００Ｒｐだけど２２０００Ｒｐにするからと蚊帳を買わせようとします。

私はそんなものを買う気はないので、適当に値引き交渉をして遊んだ後、「バスターミナルへ行ってね」と言う頃には、彼らの表情はけわしくなっていました。しかも私に許可もとらず、勝手にジュースを買って休んだりと、私に対する態度は最低。あげくの果てに連れて行かれたバスターミナルはバス一台止まっていない小屋。

　受付らしき所に女の子がいたので「アチェまでいくら？」と聞くと、なぜかしばらく沈黙があり、後ろから誰かが「４５０００Ｒｐ」と言いました。念のため、(only planet東南アジア版）を見ると、メダンからアチェまで２５０００Ｒｐ。私が蚊帳を買わなかったのでその分を上のせしているのかもしれません。

　私は反論しました。高すぎると。本の情報とちがいすぎる！と。すると多勢に無勢で「この本は古いんだ」とまくしたててきます。「バスは夜にもう一本しかないんだぞ」と。

　その場でチケットを買わず、ツーリストオフィスで値段を確かめようと、再びベチャを走らせました。するとしばらくして「遠いから降りろ」と言われ、「日本の金か、２００００Ｒｐ払え」と言われたので、私の怒りは絶頂。道端で「２０００て言ったじゃないの！」と大口論。払わず立ち去ろうかとも思いましたが、それは危険すぎるので５０００Ｒｐを投げすてるようにしてその場を去り、難を免れました。

　いずれにしても、ベチャに乗ってしまった私の責任です。悔しいけど、一つ学びました。ちなみにバスは１時間に１本はあり、値段はバス会社によって、２５０００Ｒｐから３００００Ｒｐ。私が連れていかれた所にはバスターミナルはないそうです。

　以上は悔しい話ですが、その何百、何千倍もうれしい思いをしているので心配しないで下さい。

　みかけがどんなにムスーとしかめ面をしている人でも、Selamat siang! の一言でパッと表情を変え、微笑み、懇切丁寧に道を教えてくれます。大概は自己紹介、家族構成、どこへ行った方がいいとか、XXXはもう行ったかとか話しこまれてしまいます。日本からもってきたガイドブックなど必要ないほど情報が得られます。断っても、何回断っても、後ろからバイクや車で追いかけてきてくれ、目的地へ乗せて行ってくれる人が何人もいました。気前よくおごってくれる人もいたり、お茶でも飲んでけと呼び止められたりしてお宅へおじゃましてしまったり、夜行バスの中で、売店で買ってきた果物やムルタバを食べなよとすすめてくれる人あり。様々。

　今はサバンの町にいます。ロスメンは一泊５０００Ｒｐですが、清潔でホテルの人の雰囲気もとても良く居心地がいいです。

　町の中は２日もいればそこらじゅうで顔みしりになってしまうほど、人々はひとなつっこく、おだやかです。私の方が覚えてなくても「チェッコ！チェッコ！」と誰かが声を掛けてきます。封筒を買いに行っても、お菓子を買いに行っても、レストランへ行っても、必ず話し込まれてしまいます。今日、夜たまたま入ったお店で nasi goreng ある？と聞いたら、わざわざ他の店に行って注文して持ってきてくれたり、人々の親切心には驚かされます。

　今日サバンの町の近くの Pantai Kasih へ行ったときのこと。近くに Benteng Jepang があると言うので連れて行ってもらいました。

　そんなことは本やガイドブックでも読んだこともなかったし、草、枝のしげみの中をかきわけながら歩くような所だったので、決して１人では来れなかったような場所です。防空壕（日本人がここで自殺したとか）、墓、「サバンの滑走路に消えた佐藤くんの冥福を祈る」と日本語で書いた記念碑を見ることができました。

　その後、ヤシの実をとってくれ、とれたてのヤシの実ジュースをごちそうしてくれたり。benteng や町のことなど、その人はしっかりしたインドネシア語で説明してくれました。もしかしてお金とるのかな？と思うほど良くしてくれて、報酬も何も要求せず Sampai jumpa! とさわやかに去っていきました。私はお礼に何ができるわけでもなく、気の利いたお礼の言葉も言えるわけでもないのに、限りなく、惜しみなく、親切を施してくれる人が多々いるのです。

　話は変わり、女１人で歩いていると、困るのは、とにかく話しかけられてしまうこと。

　Sendirian? Berani,ya? の後は決まって「夜ひまか？」「一緒にサバンへ行っていいか？」「トバ湖へ行こう！」とか。そんなのばっかり。私が一番上手に言えるセリフは今は断るインドネシア語。『断る時のインドネシア語会話集』が出版できてしまいそうです。

　入国５日目にしてもう何十人の人とアドレス交換したか覚えていません。みんな勝手に住所を書きだし、返事をくれとか、XXXへ行くんだったら連絡くれれば連れていってあげようとか、今度日本へ行くから連絡するとか、どこまで本気で、どこまで冗談なのかよく理解できないし、とにかく相手をするのが面倒になって疲れてます。

　その国の言葉が分かると深入りできて発見もあり、楽しいことも多いのですが、面倒くさい問題もかかえてしまいます。言葉の分からないタイで行動した５日間と、インドネシアにおける５日間は時間の長さが同じでも、内容がまったく異なるのです。

　それにしても私の会話もまだまだ未熟。人によって、声質によって聞き取りにくかったり、全く理解できないこともあり悩んでいます。やっぱり私には語学の才能ないのかな？と落ち込みもしてますが、確かに休学してまで来た甲斐はあります。百聞は一見に如かずの言葉の意味が本当によくわかります。

　またお便りします。インドネシアの一番西、サバンより

January 25, 1997

バンドン便り

井出智子　1997/2/23

Apa kabar,Bu? Saya sakit perut dari kemarin sampai tadi pagi. Tetapi sekarang baik. Hari ini saya pergi ke Toko Buku. Jadi, saya bisa membeli "Doraemon", peta dan kartu pos. Kuliah di UNPAD susah sekali.

私はアンティさんの家で暮らしています。日本語学科の２年生です。学校までは、野内さんと家が近いので、一緒にミニバスに乗っていきます。初めて二人だけで乗った日、乗り過ごしてしまいました。毎日、家族の人とも話す機会があり、とても楽しいです。（おなかをこわしたのでせいろがんを飲みました。）『インドネシア語通信』楽しかったです。新学期、沢山お土産話があると思います。

バンドン便り

唐沢由紀子　1997/3/6

先生、お元気ですか？
私のホームステイ先はデウィ・クスマワティさんですが、仲良く暮らしています。

私は今バンドンの Jl.Dago Elos の desa に住んでいます。デウィさんの家族は約５０人くらいだそうです。毎日家のまわりは ramai で楽しいです。沢山友人が出来ました。アンコタにも乗れるようになり、更に楽しいです。

最初は生活習慣の違いにとまどっていましたが、今はもう慣れました。食べ物はとても美味しく、もしかすると太ったかもしれないです。経験したことがないことばかりで、毎日新鮮でドキドキしています。

Perkenalkan. Nama saya Dewi Kusmawati. Saya mahasiswi sastra Jepang Universitas Padjadjaran Bandung. Saya senang sekali mendapat kesempatan menjadi Host Family Yukiko-san. Terima kasih.